科学技術の時代とも言われた20世紀は、人類に多くの富と繁栄をもたらせましたが、地球環境問題に代表されるように、人類の滅亡につながりかねない深刻な負の遺産を残すことになりました。
21世紀を迎えた現在、その反省に立ち、新たな価値観の創出を目指して、あらゆる分野で改革・変革の嵐が吹き荒れていると言えます。
莫大な資源を利用し大量の廃棄物やCO2を排出している建設業界は、環境保全や循環型社会の構築に向けて、あらゆる産業の中で最も変革が迫られている分野のひとつです。
特にコンクリート分野は、地球環境問題に大きな責務を負っています。
つまり、文明社会を支える必須の基盤材料であるコンクリートに対して、セメントの製造からコンクリート構造物の設計・施工・保全並びに解体に至るまでのライフサイクル全般にわたる改善ニーズが高まっていると言えます。
一方、NPO法やPFI法は政官主導の限界から民間活力の導入を意図したものであり、コンクリート分野においても、熟練技術者による技術の伝承や社会教育などのボランティア活動の創出、循環型社会の構築を目指した技術開発、第三者的な技術評価・支援など、NPO法人のもとに幅広く社会に貢献すべき課題が多いと考えられます。
このような時代背景のもと、本法人は、建設分野のコンクリート技術を主体に、調査・研究及び技術開発と、その支援活動を展開し、得られた成果をもって不特定多数の個人・団体を対象に第三者的な技術評価・支援及び助言を行い、社会教育と技術の伝承に寄与して参ります。
また、構築物の品質改善と高耐久性の確保に尽力し、環境を保全する諸活動を行い、地域の安全と健全なまちづくりを推進するとともに、文化財建造物の調査・保全活動を実施します。
更に、海外からの留学生を支援し、国際技術協力を図る諸活動を進め、もって広く社会に貢献することを目的としています。
NPO法人・コンクリート技術支援機構
理事長 畑中重光(三重大学教授)
Ⅰ社会教育・技術伝承事業 | Ⅱ調査・診断・評価・支援事業 |
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(1)良いコンクリートをつくる技術の公開講座 | (1)コンクリート構造物の調査・診断・評価 |
(2)調査・診断技術の公開講座 | (2)古い構築物及び文化財・文化的遺産 |
(3)コンクリート構造物の補修・改修技術の公開講座 | (3)補修・改修工事の技術支援と評価 |
(4)コンクリートの話題講座 | (4)環境整備指針等の策定支援 |
(5)環境対応整備に関する公開講座 | (5)コンクリートに関連する技術・製品の研究・開発支援 |
(6)資格(コンクリート技士、主任技士、診断士等)取得支援講座 | (6)検査・管理技術者、講師・講演者の派遣 |
(7)コンクリートに関連する書籍の編さん及び出版 | (7)国際協力 |
(8)耐震性能評定 |
昭和61 (1986) 年 2月 1日 | コンクリート検査・補修研究会(IRC)で出版・講演会活動を開始 |
平成 3 (1991) 年 6月25日 | 同研究会(IRC)を正式研究会として発足(会員総数45名) |
平成13 (2001)年10月20日 | 特定非営利活動法人・コンクリート技術支援機構(ASCoT)に改称 |
平成14 (2002)年 5月 1日 | NPO法人としての登記手続完了 |
平成17 (2005)年 3月 4日 | 愛知県耐震改修計画認定に関する要綱第3条に基づく専門機関として認証される |
平成23 (2011)年10月20日 | ASCoT創立10周年記念行事を実施した |
令和3 (2021)年10月20日 | ASCoT創立20周年(コロナ禍のため記念行事実施せず) |
(平成6年)
(平成7年)
(平成8年)
会員種別 | 会員数 |
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個人会員 | 48名 |
団体会員 | 33名 |
会員総数 | 81名 |
大学 高専 官公庁 公益法人 設計事務所 コンサルタント ゼネコン 機材メーカー 検査・診断会社 補修・補強会社 貿易商社 コンクリート製品メーカー 材料メーカー